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| 日中万方 |
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日本と中国の人材をつなぐ架け橋になる 学生の理工系離れや企業の技術者不足が懸念されている日本。しかし、お隣の中国に目を転じてみると、毎年多くの優秀な理工系学生が卒業し、日系企業をはじめとした外資系企業への就職を求める者たちで溢れている。こうした学生を日本の企業に紹介し、日中の架け橋となっている会社が今回紹介する「日中万方」だ。 |
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「日中万方」が設立されたのは、同社の代表取締役を務める方承社長が48歳の時のことだ。 方社長は中国の上海出身。今から20年前に来日し、愛知淑徳大学大学院で修士課程を修了すると、その後日本のあるメーカーに入社した。そこで海外事業部に配属され、10年近くの間中国との貿易業務に関する折衝や、現地法人及び工場の立ち上げなどに関わった。 また、その日本語力を活用し、フジテレビで日本語ニュースの中国語翻訳を担当するなど、メーカーだけにとらわれない幅広い活動を行ってきた。 「いつか自分で独立したいと思っていたので、日本のことで勉強になるものはなんでも吸収しようと思って、さまざまなことに取り組みました」 そして、2002年11月、念願だった独立の日を迎えた。しかし、当初は中国の人材を日本に紹介するよりも、むしろ長年のメーカーでの経験を活かし、企業の中国進出事業の支援や資材物品調達、そして日本と中国の商習慣の違いによるリスクなどを回避するための品質管理支援を中心に行っていた。 事業は急激に売上を伸ばすこともなかったが、順調といって良かった。しかし、方社長自身は、既に自らの会社に成長の限界を感じていたという。 「私自身の日中両国間のビジネス経験を活かした仕事では、他の誰かに仕事を任せることができない場合が多い。それだと会社としての成長は望めないことになる」 このことが中国と日本を繋ぐ人材の仲介にビジネスモデルを転換するきっかけになった。学生の理系離れが深刻な問題として受け止められるようになっている日本とは違い、中国では就職に有利とのことで優秀な学生が理系にも多く集まっており、毎年多くの学生が日本をはじめとした外資系企業への就職を希望している。少子化や技術者不足に悩む日本。そして高い向上心を持ち、外資系企業への就職を望む学生が多くいる中国。 「この二つをうまく結びつけることができれば、今まで以上に両国間のビジネスに貢献できると考えたんです」 こうして、日中万方は現在のビジネスモデルへと転換。中国の上海にも現地事務所を開設し、本格的な人材仲介サービスをスタートさせた。異なる国をまたいでの人材紹介にリスクは付き物だが、事前説明やアフターフォローの徹底など、今までの経験とノウハウを活用した措置を講じることで回避できるとのこと。紹介する人材の多くは中国で日系企業に勤めていた人が中心で、日本語によるコミュニケーションもある程度のレベルに達しており、即戦力として期待できる。紹介した企業からの評判もなかなかで、既にリピーターになっている企業もあるそうだ。 ただし、問題がないわけではない。最大の問題は採用時期と実際に来日する時期とのタイムラグだ。当然のことだが、中国から日本へ来るには各種の手続きが必要になる。採用を決めてから、その準備にかかる時間の間に日本企業側の都合が変わってしまうこともあれば、逆に中国側の人材が別の会社に引き抜かれてしまうこともあるそうだ。このタイムラグの問題を解消できない限り、事業の拡大は難しいどころか、ビジネス上のトラブルになる危険性を常に抱えていることになる。 「当初は3カ月以上かかっていたものが、最近やっと1カ月ほどまで短縮できるようになりました」とタイムラグは徐々に改善されているようだが、まだ安心はできない。日本と中国を結ぶ架け橋となるべく、これからも方社長の挑戦は続く。 |
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